帰ってきたヒトラー
想像していたのと良い意味で違った。ドキュメンタリー的な要素もいれつつ、ブラックコメディーに仕上げている。日本人だと実感としてヒトラーに対する感覚が決定的にドイツ人と違うから何ともだが、かなり皮肉の効いた作品なのではないだろうか?現代の社会問題をヒトラーが憂うという設定がまずもって面白い。ヒトラー=絶対悪という存在が実は国のことを思っている。現代のドイツ国民以上に国のことを真剣に考えているという構図はなんとも皮肉。ユダヤ人のジェノサイドにもある程度の距離感で触れているし、最後にヒトラーがドイツ国民の指示を得て終わる辺りは恐ろしさすら感じる。また、結構コメディテイストで来ていて、最後の方におばあちゃんがヒトラーにユダヤ人の家族を皆殺しにされたと迫るシーンで一気に引き締めて考えさせられるという流れもうまい。評価が高いのもうなずける。日本人にもこれくらいのユーモアと気概を持った作品をとってほしい。
エル ELLE
ポール・バーホーベン監督作品だから見てみた。批評家の評価は高かったようだが、個人的には微妙だったかな。多分こういう系の作品あまり好きじゃないんだな。
ザ・サイレンス 闇のハンター
いろいろ酷かった。2作目を撮る予定でもあったのか?というくらい最後は尻切れトンボ。
スーパーサイズ・ミー
マック行きたくなくなった。こういったドキュメントは両方の側から見せてくれる方が個人的には好きかな。片側からだとある意味真実は見えないと思う。さすがにマック=悪として描くのは違う気もするし、国民も毎日マック食っていれば体調崩すくらい分かってるだろうし。難しい。
ナイトクローラー
パパラッチに魅せられた男が一線を超え(捏造、法を犯す)て行く話。ラストまで主人公のジェイク・ギレンホールが裁かれず、そのまま会社を大きくして終わりというあたりは美談でなくて好き。ただストーリーとしての展開があまりない感じがちょっと退屈だった。